2016-11-07
先日、ある企業で研修を実施して来ました。課題解決の研修です。熱心な企業の方々でしたが、ひとつ気になったことがあります。
課題解決研修では、個人毎にあるテーマを設定し、事象を出しながら、様々な問題点をリアルに出して貰います。そこには、社員の本音が出ており、企業側にもとても参考になる社員の声なのですが、ここで問題が発生しました。
最後の締め括りで、役員の方から、「〇〇君は、こんなことも出来ていない」とコメントされたのです。確かに、悪い点が見つかれば、「直ちに直せ」という役員の方の思いも分ります。ただこれでは、本人がたまったものではありません。折角、本音と現状を素直に挙げただけなのに、叩かれてしまったということになってしまいました。
研修では、どんなことが挙げられても、講評時に講評側が十分注意しないと、今後だれも本音で語れないということになってしまいます。現実が出来ていないのは、どの企業さんでも同じです。やっと本音を聞けたことに感謝すべきなのです。そして課題解決のスタートラインに立てたのです。
実施側企業には、もう少々の時間と度量の大きさをぜひ見せて欲しい、そんな感想を持った研修となりました。
株式会社ビズソルネッツ代表取締役 阿比留眞二
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