2016-11-23
11月は企業研修のピークです。各社様より色々なリクエストがあり、講師側も様々な企業に伺います。ある企業様で営業研修を担当したときのお話です。
その企業様は大変歴史も古く、所謂一流企業です。今回、営業の管理職が集められ、本社で一日集合研修となりました。管理職も経験10年以上、バリバリのスーパーセールスマン上がりの力のある方々です。
研修も午後となり、研修担当課長より、ロジカルシンキングの話が受講生に対してありました。その内容を見せて頂くと非常にコンパクトに纏められ、実に良くできたものでした。
その後、この状況を踏まえて、皆さんにあるテーマに対する意見を聴いてみました。しかし、残念な結果でした。あるテーマを設定しその事象を挙げて欲しかったのですが、事象として挙げられたものは、多分こうだろうというものばかりで、とても事象と呼べるものではありません。
そして、いきなり解決策。「これはこうだろう、だからこうすれば良い、これで決まりだ」と言わんばかりです。これではいけません。全くと言っていいほど、WHY(なぜ?)がないのです。なければ、本当の原因は分りません。実に表面的な解決策が出てきたのです。これでは、先ほどの研修担当課長の嘆きが聞こえてきそうです。
今、営業担当に真に求められているものは何か。これは常に冷静な判断をこころがけ、企業戦略、戦術に基づいた行動力なのではないでしょうか。そして営業管理職に求められるものは、ロジカルシンキングを営業担当に根付かせ、市場や顧客の状況を冷静に分析し、必要な相手の懐に飛び込む営業術です。まさにこれらがあれば鬼に金棒だと思うのです。
株式会社ビズソルネッツ 代表取締役 阿比留眞二
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